ビオトーププールの完成!




遂に最終的なプールの完成となりました!と言いますのは、

全く化学薬品或いは塩も使わずに、殺菌する事と澄み切った水を作り出し

この美しい水の状態をキープできる事です。

 

私のビオトープスイミングプールは、大きく分けて二つのパートからできています。

一つ目は、勿論スイミングを楽しむ部分(最も深いところは180センチメーター)

水生植物を上部に配し、その下側は砂と砂利と小石の層でスローサンドフィルターの

機能をする部分です。

 

この二つの部分は水面から約10センチまででつながり、ヤゴやエスカルゴ()その他が

行き来し、自然プールの様相です。他にも小生物が生息していると思いますが

まだお目にかかっていません。

常春の島ですから一年中トンボも蝶々も見ることができます。

 

 

スローサンドフィルターで汚れた水は濾過され、飲めるほどの鮮度となって滝を下ってプールに帰ってきます。

スイミングエリアではスキマーと底の排水口からごく普通のサンドフィルターを通って、

ポンプでジェット水となってプールに帰ってきます。このシステムはごく普通のプールと

変わりありません。

この二つのフィルターリングシステムで十分プールの水の管理が

出来るのではないかと思っていました。

ところが、太陽光が燦々と降り注ぐと光合成によって爆発的に藻が発生してプールの水は

どんどん緑色を濃くしていきます。この現象をいかに解決するかで試行錯誤。                                 

飽きもせず四六時中藻の解除に明け暮れる毎日が続きました。

 

余談ですが少し私の農園Quinta do KY()のお話をします。

海抜約70メートル、大西洋海岸線より直線距離で約300メートル、かなり傾斜した

五千平方メートル、南西向きの土地で東側には数個の滝を流れ落ちる川があります。

この豊富な水量は私の有機農業を大変有利にしています。

あらゆる面で自然の恵みを大切に無駄なく使っていきたく思っています。

 

プールを造るに当たって、この水を使わない手はないと思い、そのように施工しました。

川の水には多くの養分が含まれていますが、また藻の発生を促す要素も含まれています。

と言うことで、川の水が多少ともトラブルを持ち込んだわけです。

藻には水を緑に染めるタイプとただ繁殖するだけの物がある事にきずきました。

 

最終的に私が何をしたかと言いますと、ミクロオーガニズムスを利用した事です。

農業用にぼかし肥、コンポストテイー、そして乳酸菌、枯草菌、酵母菌などを

培養しいます。そこで、、これらの培養菌を試そうと思い半信半疑で、プールに

投入してみました。

 

気のせいでしょうか一週間後にモスグリーンだった水面にわずかな変化が見られ

ました。何か上層部の壁が透き通って見えるように思われました。その後、

日を追って下層部まで見えるようになり、何を試みてもダメな結果ばかりの毎日に

一筋の光が差し込んできたのを確信しました、これぞ晴天の霹靂!

そして二週間後には、なんとプールの底がクリアーに見えるようになり、

ミクロオーガニズムスの解体物が底のそこここにくっきり見えるようにもなりました。

 

そして1ヶ月後、水晶の様に澄みきったビオトープのプールを満喫しています。

 最後までご購読有り難うございました。

                    Quinta do KY (気) Ken